『疲れた時に思い出す言葉と笑顔』
それは一日中忙しかった日
閉店1時間前にご来店下さった近所の常連さん
「いらっしゃいませ」
声を掛けるとすかさず帰ってきた言葉
「女将、疲れた顔してるぞ。
忙しかったのか?
顔に出てるぞ!」
確かに疲れておりました。
「そうですか?
疲れた様な顔をしていてすみません。
以後気を付けます」
(''◇'')ゞ
まだ20代の女将は商売の右も左もわからず
ただひたすらに頑張っておりましたが
お客様の一言で
どんなに疲れていても
顔に出るようではいけないな!
その一言を胸に笑顔を絶やさずを
心がけておりました。
それからも何かにつけてアドバイスしてくれたお客様
そのお客様が突然
「癌になちゃったよ。
もう長くないから
美味しい蕎麦沢山食べておくよ。」
病気を感じさせない笑顔で話すお客様
しかし女将の願いも空しく
天国に召されてしまったお客様ですが
女将がどんなに疲れていても
「疲れた顔してるぞ」の言葉と共に
お客様の笑顔が浮かんできて
疲れを忘れさせてくれます。
そして・・・
今でもご来店下さるお客様の息子さんの笑顔に
あの日のお客様が見える気がいたします。
女将を励ましてくれる
心の中に今でも存在するお客様に
心からありがとうを伝えたく
この場をお借りいたしました。
天国に召されても
今でも女将の心の中にいるお客様達への
感謝を綴っていきたい思います。
あなたの心にもそんな方がおりませんか?
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